(見つけ方)
春の後半の宵、北斗七星の柄のカーブを延ばした春の大曲線を延長して、最初に見つかるオレンジ色の明るい星が、うしかい座の1等星アルクトゥールスです。
アルクトゥールスからは、ネクタイを逆さにしたように2〜4等星が並び、うしかいの身体をかたどっています。
(歴史など)
星座発祥の地、メソポタミアの羊飼いたちは、星を「羊」と考え、アルクトゥールスを星のリーダーとして「羊飼い」と考えていました。
ギリシャ時代には、ホメロスの『オデュッセイア』や、ヘシオドスの『仕事と日々』などの詩の中で、うしかい座やアルクトゥールスが登場します。
また、プトレマイオス48星座のほとんどが登場するアラートスの天文詩には「牛の番人」としてうたわれています。
ギリシャ神話では、おおぐま座の熊に変身したカリストの息子アルカス、あるいは、天をかつぐ巨人アトラスとされています。
< この星座にあるおもな天体 >
αアルクトゥールス
μアルカルロプス
εプルケリマ
ξ星