やぎ座 Capricornus Cap
20時南中 9月30日


(見つけ方)

秋の宵、南の空の低いところに見える3〜5等星が連なった逆三角形が、やぎ座の目じるしです。
暗い星が多いですが、空の条件が良ければ、地平線上に位置する逆三角形は割と見つけやすいものです。
星座絵では、やぎ座は上半身が山羊、下半身が魚として描かれ、西の角が山羊の頭、東の角が魚の尾を表わします。



(歴史など)

ギリシャ神話では、やぎ座の正体はアルカディアの森と牧畜の神パーンの化身とされています。
パーンは本来は上半身は人間、下半身は山羊という姿で、ある日、神々の宴会に出席しているときに、怪獣テュホンに襲われ、慌ててナイル川(ユーフラテス川ともいわれる)に逃げ込みました。
この時、あまりに慌て過ぎて魚に変身するつもりが、上半身が山羊で下半身が魚という姿になってしまったといいます。
この愉快な姿が大神ゼウスによって天に上げられました。
バビロニアでは、やぎ座に太陽がある時期が雨期にあたり、ユーフラテス川の氾濫期であったため、上半身が山羊で下半身が魚という不思議な姿は、この洪水に関係があるのかもしれません。
プトレマイオス48星座の1つ。
黄道12星座の第10座。


< この星座にあるおもな天体 >




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