(見つけ方)
春の大三角を形作る3つの星のうち、もっとも南にあり、白く輝く星がおとめ座の1等星スピカです。
スピカからしし座のデネボラの方へ向かって、y字形に連なる6個ほどの星の並びがあります。
この“y”字形をもとに近くの星を結ぶとおとめ座になります。
(歴史など)
バビロニアではこのあたりの星の群を女神イシュタルとしているほど、たいへん古い星座です。プトレマイオス48星座の1つ。
黄道12星座の第6座。ギリシャ神話では、おとめ座は農業の女神デーメーテールの星座とされています。
デーメーテールは、花や草木の成長、穀物や果実の種まきや収穫をつかさどる女神です。
神話によると、ある日、娘のペルセポネが冥土の神ハデスにさらわれたため、悲しんだデーメーテールは、自分の神殿にひきこもってしまいました。
そのため、地上では作物が実らなくなってしまいました。
そこで神々は、ペルセフォネを1年のうち4か月だけハデスのもとで生活させ、8か月は地上の母のもとへ帰らせることにしました。
ペルセフォネが冥界にいる4か月間は、デーメーテールの悲しみのため、地上の草木は枯れ果て冬となりますが、残りの8か月間は元気に仕事にはげむため、地上は春、夏、秋と季節が巡ってくるようになったと伝えられています。
< この星座にあるおもな天体 >
αスピカ
γポリマ
W星
M49
M58
M59
M60
M61
M84
M86
M87
M89
M90
M104