The Moon Age Calendar >> Main >> Math. >> Comp >> Capture5  DrawUp 1997/10/20



Astoro Compute



夜空に輝く満月と月面で見る丸い地球のどちらが明るいのでしょうか?


月は太陽の次に全天で明るい天体です

夜道を照らす満月は、眩しいばかりの光を放っています。
星の明るさを表す等級では−12.7等級にもなります。
月光で地面には影が映る程です。

月は天体としては暗い天体と言われています。
月の反射率は0.073しかありません。

太陽系の他の惑星の衛星と比較しても暗い部類に入ります。
最も有名な木星の4大衛星のイオやエウロパでは反射率が0.6もあります。
反射率0.1以下の衛星は近年にボイジャー2号が発見したものばかりです。

対する地球の反射率は0.3と言われています。

では、比較してみましょう。

反射率の比率=
地球の反射率
月の反射率

 0.3 
0.073
=4.1095倍


直径の比率=
地球の直径
月の直径

12742.024km
3476.184km
=3.6655倍


明るさの比較は
面積比(直径の比率の二乗)×反射率の比率
 3.6655
2
×4.1095=55.21倍
 


満月の55倍も明るい地球の姿を、月面から見てみたいものです。

それほどの地球の明るさを物語っているのが地球照です。

月の欠けた部分に目を凝らしてみましょう。
真っ暗な欠けた部分がうっすらと見えることと思います。

太陽の光が当たらない月の夜の部分が見えるのは、漆黒の闇を強烈な地球照が照らしているからです。