(見つけ方)
もっとも明るい星でも4等星という暗い星ぼしで構成されている星座。
春前半の宵、ふたご座 の1等星ポルックスとしし座の1等星レグルスの間の天頂付近に見えるぼんやりとした光の集まりが散開星団プレセペ(M44)で、かに座の目じるしです。
プレセペのまわりの4個の暗い星が作る四角形が、かにの甲羅を表わしています。
(歴史など)
バビロニアのころ、すでにこの星座の原型がつくられた歴史のある星座。
プトレマイオス48星座の1つ。
黄道12星座の第4座。
ギリシャ神話では、レルネ沼のアミモーネの泉にすむお化けガニ、カルキノスとして登場します。
カルキノスは、ヘルクレスと怪物ヒドラが闘ったとき、ヒドラに加勢してヘルクレスの足をはさみますが、あっという間にヘルクレスに踏みつぶされてしまいました。
その後、ヘルクレスを憎む女神ヘラによって、ヘルクレスに倒されたほかの怪物とともに、天に上げられました。
< この星座にあるおもな天体 >
ι星
M44
M67