(見つけ方)
春の大三角形を形作る3つの星のうち、西のかどにある星がしし座の2等星デネボラです。
デネボラから西の方へ目を移していくと、白く輝く星があります。
これがしし座のα星、1等星のレグルスで、ライオンの心臓を表わしています。
レグルスのすぐ北側には、5個ほどの2〜4等星が“?”マークを裏返したような形に並び、これを「ししのおおがま(大鎌)」と呼んでいます。
星の並びが、獅子の姿をよく表わした形のよい星座です。
(歴史など)
しし座はたいへん歴史の古い星座で、原型はすでにバビロニアのころからありました。
ちょうどそのころの夏の太陽は、これらの星を背面として輝いていたことから、強烈な太陽の輝きが百獣の王ライオンの姿と結びついて、しし座と呼ばれるようになったと考えられています。
以後、この星の並びはフェニキア、エジプト、ギリシャなどあらゆる時代を通してしし座と呼ばれてきました。
プトレマイオス48星座の1つ。
黄道12星座の第5座。
ギリシャ神話によると、しし座はネメアの森に住む人喰いライオンのことで、ヘルクレスに退治されて星座になったと伝えられています。
ヘルクレスは、エウリュステウス王から12の大冒険を命じられ、その第1回目の冒険がこのライオン(化け獅子)退治でした。
レグルスは「小さい王」という意味。
ラテン語で王を意味するレックス(REX)をもとに、天文学者コペルニクスが命名しました。
レグルスは、バビロニア、ペルシャ、アラビア、ローマなどで王の星とされていました。
また、さそり座のアンタレス、みなみのうお座のフォーマルハウト、おうし座のアルデバランとともに王家の運命を占うための星「ロイヤルスター」でもありました。
< この星座にあるおもな天体 >
αレグルス
βデネボラ
γアルギエバ
M65
M66
M95
M96
M105