The Moon Age Calendar >> Main >> Relation >> Moon's World >> Turkmenistan  DrawUp 2000/04/07



Moon's World



世界に見る月

世界の国旗に見る月をご紹介します。

Weekly Magazine 発行30週記念特集して99/04/18〜09/12までの期間連載していたものです。
Web用コンテンツとして再構成致しまして掲載させて戴くこととなりました。

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トルクメニスタン
Turkmenistan

緑地に三日月と星はイスラム教のシンボル。
左の装飾文様は5つの主要民族を表わしています。

● 首都:アシガバード
● 面積:48万8100平方キロメートル(日本の約1.3倍)
● 人口:410万人 (1995年推計)
● 言語:トルクメン語(トルコ語系言語)・ロシア語
● 宗教:イスラム教(スンニ派)
● 通貨:マナト
● 国際電話コード:7

ソ連邦崩壊とともに中央アジアに生まれた新興国家の一つ、中央アジア諸国の中では最も西に位置し、西はカスピ海、南はイラン、アフガニスタン、北はカザフスタン、東はウズベキスタンに囲まれた国です。
シルクロード西域の中心として知られ、幻の名馬「アハルテケ」は紀元前より、アレキサンダー大王や漢の武帝にも献上され、世界最強の馬を生み出してきた騎馬民族として、トルクメニスタン最高の誇りでした。

しかし旧ソ連の支配下では、民族主義の高まりを恐れてそのほとんどが処分され、アハルテケは「幻の名馬」として、伝説上の存在となってしまいました。
1991年の独立後は、国をあげてその復活に取り組み、内閣には世界でも例を見ない「馬大臣」まで作られています。

主な輸出品目は天然ガス、石油、綿花、羊毛等で、競争馬の産地としても有名で、特にメロンは旧ソ連内では美味しいことで知られていました。
元来メロンの原産地はアフリカとも言われていますが、食用とされるようになったのはトルクメニスタンが最初とのことで、何よりその品種が非常に多く、カタログには400品種以上も掲載されているそうです。

一方、天然ガスは世界第4位の埋蔵量(世銀発表)を誇り、重要な外貨獲得源として期待されていますが、既存鉱床の枯渇、ウクライナ等CIS諸国からのガス輸出代金支払遅滞などが原因で、ここ数年生産量は減少しています。

また、トルクメニスタンが天然ガスの輸出ルートとして期待していたアフガニスタン経由パキスタンへのガス・パイプライン計画は、98年8月米国ユノカル社が中止を発表したため、事実上計画倒れとなっています。

 農業は、隣国ウズベキスタンやタジキスタンと同様に、大規模な灌漑による綿花生産を中心として自給自足を目指してはいるものの、旧ソ連邦の経済体制崩壊により、独立後の収穫は低迷を続けています。