The Moon Age Calendar Weekly Magazine [ 1999/04/25 ] DrawUp 1999/04/22




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Weekly Magazine #032
今週の発行部数634部
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今週の月

今週の危険度

月の方位と高度

各地の出没時刻

月と黄道星座

コ ラ ム&特集

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今週の月

Week '99 / 04 / 25~ 05 / 01
SunMonTueWedThuFriSat

25
9.317
76.86
しし

26
10.31
84.74
しし

27
11.31
91.13
おとめ

28
12.31
95.87
おとめ

29
13.31
98.84
おとめ

30
14.31
99.98
てんびん

1
15.31
99.29
てんびん

月相:月齢:輝面比は21:00の値です。

月齢危険範囲キャプション何の日旧暦
258.947月がしし座レグルスの北0゜28′に接近(06:44)
3/10
269.944

3/11
2710.942


3/12
2811.942
月が天の赤道を通過(10:13)サンフランシスコ講和条約発効記念日(外務省)3/13
2912.942

みどりの日
社会教育週間
3/14
3013.944

満月・望(23:55)
月最遠406,277km(15:14)
火星が月の南3゜40′に接近(08:29)
図書記念日(日本図書館協会)3/15
14.945

メーデー ・ こども読書週間(〜5/14)
日本赤十字社創立記念日
3/16

月齢値は正午の値です。

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今週の危険度


週間危険度偏差は上に行くほど危険度が増すことを示します。

詳しい内容については
危険度グラフ、算出方法についてはCalculateのページをご覧下さい。

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月の方位と高度


月の高度と輝面比


月の方位と高度


太陽と月

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各地の月出没時刻

札幌の月出没時刻仙台の月出没時刻東京の月出没時刻
04/2513:0402:1304/2513:1302:0604/2513:2102:07
2614:0602:452614:1202:412614:1902:43
2715:0703:142715:1003:132715:1603:16
2816:0603:422816:0703:432816:1203:47
2917:0504:092917:0404:122917:0704:18
3018:0404:363018:0004:423018:0204:49
05/0119:0205:0405/0118:5605:1305/0118:5705:20
大阪の月出没時刻福岡の月出没時刻那覇の月出没時刻
04/2513:4002:2304/2514:0202:4304/2514:2202:45
2614:3702:592615:0003:202615:1603:24
2715:3403:332715:5603:532716:0904:01
2816:2904:052816:5004:252817:0104:36
2917:2404:352917:4504:572917:5205:10
3018:1905:073018:3905:293018:4305:45
05/0119:1305:3905/0119:3306:0105/0119:3406:20

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月と黄道星座


赤い線が天の赤道、黄色い線は黄道を示します。各日09:00と21:00の位置を示します。
う お おひつじお う しふ た ご か に し し お と めてんびんさ そ り い て や ぎ みずがめ






4/26

4/28

5/01






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コ ラ ム & 特集

The Moon Age Calendar メーリングストへの投稿記事等の他、
旬の話題や注目の記事などを掲載しています。

リアルタイムの月
 
私たちは今、金銭的な豊かさより心の豊かさを求めていると言われます。

かつて高度成長と言われた時代に、電気製品や自家用車などに豊かさを求めていた時には、全く感じることの出来なかった心の欲求なのかも知れません。

悪循環の続く景気低迷の中、私たちの望みは物質的な要求から、自己内面的な満足へと明らかにシフトしているようです。

また、その一方でキャッシュレス・オンライン決済等が表すように、私たちの要求に対して、24時間タイムラグ無く対応することが望まれていることも確かです。

大手百貨店やデパートなどの営業時間の延長などが検討されていることも、その一つで、日本中がコンビニエンスストア的運営方法を切望していると言えるのかも知れません。

プロバイダのオンライン登録やオンラインショッピング等は、まさにその最先端と言えるものなのでしょう。

もはや商業活動に対して、人が介在すること自体がタイムラグを発生させる最大要因として、排除される傾向にあると考えても差し支えないところまで来ているようです。

一方で、私たちはこのような状況の中で、様々な業務に対して機械的な処理速度を要求される事態に見舞われ始めています。

果たして私たちの心の豊かさとは、自己欲求の瞬時解決のことなのでしょうか?

夜空に昇る月の輝きは、私たちに心の豊かさを与えてくれます。
太陽の80万分の1しかないその柔らかな光は、心の凝りを取り除きリラックスさせてくれます。

かつて私たちの祖先が永遠と伝えてきた月への信仰も、心の豊かさを得るための知識であったのかも知れません。

しかしながら、日々の暮らしの中で月の巡る時間的概念は、真っ向から相反する流れとなって私たちから離れて行きます。
月の出は日に日に遅れ、満月を過ぎると待ちわびる月の姿を見ることすら難しくなってしまいます。

月と地球、そして太陽が織りなす自然のリズムは、壮大な宇宙の中で何億年もそうして来たように、互いの運動を繰り返しているのです。
そして、それは時として私たちの欲求に全くそぐわないものとなってしまいます。

ところが、次第に見ることさえも困難になってくる月の姿を、待ちに待って観月に望むときこそ、大きな満足と心の豊かさを得ることが出来るような気がします。

それが困難であればこそ、得られるときの感動もより大きなものへと変わってくるのだと思います。

なぜならそれが本当の意味でリアルタイムの月だから・・・・。
そしてこれからも、私たちは月を心のよりどころとして追い続けて行くことでしょう。


天文学と古代文明
1:古代バビロニア文明
Anniversary 30th

バビロニアの天文学の発祥は、今から5000年前(紀元前30世紀)にまでさかのぼります。
その最盛期は紀元前5〜6世紀ころと言われ、紀元前の最後の世紀に終末を迎えています。

そんな彼らが天文学的な資料として導き出した数値は、驚くべき正確さで目を見張るものばかりです。
例えば、紀元前3世紀末のナブリ・アンヌによれば、二つの同じ月齢の間の平均期間(朔望月)は、29.530641日とされています。

更に紀元前380年頃のキディンヌによれば、29.530589日で、現代の29.530589日と僅か0.00005日しか変わりません。これは時間に直して4.32秒の違いでしかありません。

また、惑星の会合周期、つまり地球と惑星が同じ位置関係になる周期では、金星が現代の583.92日のところが583.91日で、0.01日の差は14分でしかありません。

一方火星では、現代の779.394日のところが779.995日とされています。やや火星の場合には差が大きくなっていますが、その差が本当の誤差かどうかは現代に於いて決定的なものではありません。

なぜなら近代的な測定機器で惑星を観測できるようになってから、まだ年月が浅いために軌道摂動によって公転周期が少し違った値であるかも知れないと言う逆算を、充分な精度を持って行えるほどの観測データの蓄積がないためです。

明確に日付が分かっているバビロニアの最も古い皆既日食の観測は、紀元前763年6月15日で同じ種類の食が周期的に繰り返すと言うことを当時はもちろん、推測では紀元前3000年(50世紀前)ころから知られていたようです。

この周期をサロス周期と言い233朔望月、または18年と11.3日で繰り返されることを発見していたことは、バビロニア天文学の最も優れていたところです。

また、歴の組立に於いて初めて月の運動を用いて、30日ずつの月が12で1年としました。さらに365.25日という太陽年の実際の長さに合わせるために、必要に応じて閏月(うるうづき)を13歴月として設けました。

閏月の定義が確立されたのは紀元前600年からと言われており、その200年後には19年に7回の閏月を定めていました。
紀元前17世紀頃には24の同じ長さの時間を持ち、1日の区分は日没を基準としていました。

紀元前30世紀頃には、重要な星座の名前が付けられており、バビロニア人が付けた黄道帯星座の名称の殆どが近代天文学に受け継がれています。

現代天文学を持ってしても、計り知れないほどの膨大な時間的観測データを蓄積し、優れた歴を持った文明が50世紀も前から存在していたことは、私達にとってまさに驚くべきことです。

さて、次回はエジプト文明についてお話しさせていただきたいと思います。

99/05/09号につづく


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これまでにも、ビジュアルな画像を廃しテキストや数値の情報だけをご要望される方々から多くの声を戴き、この度The Moon Age Calendar Weekly Magazine for TEXTを創刊する事と致しました。

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今週から試験的に配信を行ないまして、4月初旬から正式配信を目指しています。

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The Moon Age Calendar Weekly Magazine
#032
1999/04/25~05/01
Anniversary 30th
publisher
The Moon Age Calendar
Takeo Nonaka


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