The Moon Age Calendar Weekly Magazine [ 1999/05/30 ] DrawUp 1999/05/27
毎月の状況をカレンタ゛ー形式で表わしました。 | ||
任意日時で月齢や月と太陽の位置や距離を算出します。 | ||
毎年のカレンダーとして印刷してお使い戴けます。 | ||
月齢や月と太陽の位置や距離をリアルタイムで算出します。 | ||
生まれたときの月相を用いた占いをご紹介します。 | ||
天体位置推算のご紹介とソフトのダウンロード。 |
Sun | Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | Sat |
30 14.99 99.95 さそり |
31 15.99 98.64 さそり |
1 16.99 95.54 いて |
2 17.99 90.72 いて |
3 18.99 84.29 いて |
4 19.99 76.43 やぎ |
5 20.99 67.32 やぎ |
日 | 曜 | 月齢 | 危険 | 範囲 | キャプション | 何の日 | 旧暦 |
30 | 日 | 14.62 | 4 |
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満月・望(15:40) 冥王星が月の北7゜16′に接近(17:07) |
消費者の日 味噌の日(毎月) | 4/16 |
31 | 月 | 15.62 | 4 |
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世界禁煙デー 蕎麦の日(毎月晦) | 4/17 | |
1 | 火 | 16.62 | 4 |
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衣替え・電波の日(郵政省) 気象記念日(気象庁)・写真記念日 水道週間〜6/7(厚生省) | 4/18 | |
2 | 水 | 17.62 | 3 | 月の赤緯が最南−20゜10′(06:44) | 横浜開港記念日 | 4/19 | |
3 | 木 | 18.62 | 4 | 測量の日 | 4/20 | ||
4 | 金 | 19.62 | 5 | 海王星が月の南0゜39′に接近(06:44) | 4/21 | ||
5 | 土 | 20.62 | 7 |
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天王星が月の南0゜30′に接近(06:56) 月が黄道を通過:黄緯0゜(03:04)降交点 |
県祭り〜6/6(京都) 世界環境デー | 4/22 |
札幌の月出没時刻 | 仙台の月出没時刻 | 東京の月出没時刻 | ||||||
05/30 | 18:51 | 04:09 | 05/30 | 18:41 | 04:22 | 05/30 | 18:40 | 04:31 |
31 | 19:46 | 04:46 | 31 | 19:35 | 04:60 | 31 | 19:33 | 05:10 |
06/01 | 20:38 | 05:27 | 06/01 | 20:27 | 05:42 | 06/01 | 20:25 | 05:53 |
02 | 21:27 | 06:13 | 02 | 21:15 | 06:28 | 02 | 21:14 | 06:40 |
03 | 22:11 | 07:05 | 03 | 22:01 | 07:20 | 03 | 21:59 | 07:30 |
04 | 22:51 | 08:01 | 04 | 22:42 | 08:15 | 04 | 22:42 | 08:25 |
05 | 23:28 | 09:00 | 05 | 23:21 | 09:13 | 05 | 23:21 | 09:22 |
大阪の月出没時刻 | 福岡の月出没時刻 | 那覇の月出没時刻 | ||||||
05/30 | 18:56 | 04:50 | 05/30 | 19:15 | 05:13 | 05/30 | 19:13 | 05:36 |
31 | 19:49 | 05:29 | 31 | 20:08 | 05:53 | 31 | 20:04 | 06:18 |
06/01 | 20:40 | 06:12 | 06/01 | 20:59 | 06:36 | 06/01 | 20:55 | 07:02 |
02 | 21:29 | 06:59 | 02 | 21:48 | 07:23 | 02 | 21:43 | 07:50 |
03 | 22:15 | 07:50 | 03 | 22:33 | 08:14 | 03 | 22:30 | 08:40 |
04 | 22:57 | 08:45 | 04 | 23:16 | 09:08 | 04 | 23:15 | 09:33 |
05 | 23:37 | 09:42 | 05 | 23:56 | 10:05 | 05 | 23:57 | 10:28 |
う お | おひつじ | お う し | ふ た ご | か に | し し | お と め | てんびん | さ そ り | い て | や ぎ | みずがめ |
5/31 |
6/02 |
6/04 |
天文学と古代文明
−3:ギリシャ文明− Anniversary 30th
月に関連する事柄を調べ進めるうちに、太陽太陰暦(旧暦)の起源などから、古代文明と天文学について、強い感銘を覚えるようになりました。 WWWサイト、The Moon Age Calendarも古代文明人たちと相通じることを目指しているのかも知れません。 毎回、私なりの感覚で古代文明と天文学について、お話しさせていただいています。 古代ギリシャにおいて天文学は新しい発展段階に到達します。 そもそも、ギリシャの歴史の初期段階では地球は円盤とされ、中央にはオリンポス山があり、その周りを世界の海(オケアノス)が囲んでいると考えられていました。 そしてそれは次第に地球は球形であるという考え方に変わって行きます。 アリストテレスを始めとする多くの天文学者は、その証拠として、遠くから近ずく船は必ず帆先から見えてくること、月食に写る地球の影が常に円形であることなどを説いています。 またこのころになると、異なった観測地点から同時刻に同じ星を観測し、高度の違いから緯度(角距離)についても導き出されて行きます。 エラトステネスは太陽の正午の高度を測定することでエジプトのアレキサンドリアとシエネとの間の角距離が7゜1/7であることを明らかにしています。 この2地点間の距離が測定により5000スタディエン(1スタディエン=約157.5m)であることが分かっていたために、地球の周囲を5000×(360÷7゜1/7)=252,000スタディエン(39,690km)と算定しました。 現在の測定距離40,075.04kmと385.04kmしか誤差がなかったことは、まさに驚異的なことだったと言えるでしょう。 その後、次第に他の星々も球体であると見なされるようになって行きます。 アナクサゴラスは太陽は灼熱の石でペロポネス半島より大きいであろうと主張しました。 また、デモクリットスは天の川(銀河)は無数の星々からなっていると考えています。 このようにギリシャ天文学の特に注目すべき成果は、惑星の運動を理論的に解明しようとしたことです。 そして様々な研究が行われた後にニケアのヒッパルコス(BC190頃〜DC125頃)とプトレマイオス・グラウディオス(DC87頃〜170年頃)によって最終的な結論に達します。 プトレマイオスは天文学の知識を全13巻の著作”天文学大全”(当時は数学大全)にまとめ、7つの惑星と太陽と月は、地球を中心にしてその周囲の7つの天球上を運動するとしています。(地球中心説) この地球中心説とは、内から外に向かって、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星の順序で並んでいて、土星軌道の後ろには恒星の天球が存在しているというもので、地球はそれぞれの軌道の正確な中心点には位置せず、太陽と月だけは天球上の円の上を運動する事になっていますが、その他の惑星は補助円(周転円)上を移動し、その中心点がまた従円(公転円)上を回転しすると言うものでした。 地球中心説では周転円と公転円の上での回転周期を適当に選べば、実際の惑星の動き、特に旋回運動が上手く説明する事が出来ました。 プトレマイオスの周転円理論によって惑星運動の理論解釈を可能にしただけではなく真に信頼できる予想計算も可能にしたのでした。 こうした地球中心説が支配的であった天文学の分野で様々な理論が登場していることも、歴史的に見てギリシャ文明の素晴らしいところです。 ピタゴラス派のクロトン出身のフィロラオス(BC5世紀末)とその後継的発展者であるヘラクレイデス(BC388頃〜DC310年頃)は宇宙の中央に一つの中心火を想定し、それを太陽・月・惑星が取り囲んでいると考えました。 地球に住む私達は、いつもその中心火とは反対の方向を向いているために、それを見ることは出来ないとされ中心火を向いている地球の裏側があるはずとも考えています。 また、サモスのアリスタルコス(BC310頃〜DC250年頃)は、コペルニクス(1473〜1543年)に先駆けること約2000年も前に、太陽中心説を初めて説いています。 彼によれば太陽は中央に位置し、その周りを惑星と地球が回っており、月と太陽についての距離測定を行い、その関係比率は1:19であり、月の直径は太陽の直径の0.36倍、地球の6.75倍としていました。 その他の中で特に目を引くものはヒッパルコスの恒星目録で、後にプトレマイオスの著書の中で伝えられた彼は、約1000にも登る星が記載される目録を残していました。 その目録を作成するに辺り、星々の歳差運動を発見したとも言われています。 ギリシャ天文学というと神話のような天文との関わりを想像しがちですが、現代天文学への第一歩を標したという意味においても、貴重な時代であったということができると思います。 さて、次回は私たち日本人の文化の根元とも言える、中国文明についてご紹介いたします。 99/06/13号につづく |
月に見つけた日本人
Anniversary 30th
月のクレーターとして名の付いた日本人天文学者をご紹介します。
滋賀県生まれ。1913年京都帝国大学物理学科卒業。水沢国際緯度観測所に入り、16年以降測地学委員会の委嘱により重力偏差の測定に取り組み、全国280カ所を観測。 1922年〜25年アメリカ・イギリス・ドイツ・フランスに留学。帰国後、京都帝国大学教授、29年花山天文台長を兼任。 35年〜38年国際天文学連合黄道光委員会委員長。1920年東亜天文学会を創設し、雑誌<天界>を創刊して会を主宰。 私費で山本天文台を建て、天文学の啓蒙、普及に尽力。 月面(裏側)のクレーターに<ヤマモト>の名がある。 [ 重力偏差 ] 重力の異常を調べることによって、地球の形状や地下構造を明らかにすることができます。 重力偏差計は、1890年ハンガリーの物理学者エトベスが発明し、測定点の周りにある物質がもたらす微小な重力変化(重力勾配、または重力偏差)を検出することができました。 現在では測量船により海上における重力の観測をおこなっています。 海上重力測量から求めた日本周辺のジオイド(地球の形を表す曲面)などは、地磁気測量と並んで安全な航海を行う上において大変重要な役割を持っています。 今日の原子力潜水艦には極めて精巧な重力偏差計が積まれてます。 また、民間の地質調査会社などでは、地下深いところに埋蔵されている石油や天然ガスのありかの絞り込みのために、似たような重力偏差計を使い始めています。 |
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The Moon Age Calendar Weekly Magazine for TEXT
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